我々が開発するSNS、"C-All"についてご紹介致します。
C-Allは日本大学での学生生活を支援することを目的として開発された学内専用SNSです。"学内のすべての人(All)を繋ぐ(Connecting)コミュニケーションツールを作りたい"という願いから"C-All"と名付けました。ここでは、C-Allを開発する上で比較・検討した内容と、C-Allの概要についてご説明します。
まず、C-Allを作る際に比較したり、参考にしたサービスをご紹介します。
LINEのUIを見て感じたのは、トーク画面や友達表示がシンプルでわかりやすく、操作しやすいということでした。人やグループを選択すればロードをせず、すぐにトーク画面に遷移しチャットを開始できる点は参考にしたいと感じました。また、LINEを使ってコミュニケーションを取るにはID検索やQRコード等を利用して設定をする必要があり、多くの人とコミュニティを作るには面倒だとも感じました。そこで、"学内でのコミュニティ形成が容易で、クローズドなメッセージサービスを提供したい"、という方針を決めました。
次に参考にしたのはSkypeです。Skypeにはユーザーのログイン状態を識別し、それを表示する機能が実装されています。コミュニケーションを取る際、相手がログインしているかが分かればコミュニケーションも円滑にできると思い、実装したいと考えました。
こちらはSNSではないのですが、SNSにポータルサイトの機能を実装できないかと検討してみました。このサイトを見て思ったことは、画面遷移の際に毎回確認のためのダイアログが表示されて不便だな……ということと、時間割表のページに教室名も表示されていたら便利なのに……ということでした。そこで、一度設定したら簡単に履修データを呼び出せる機能と、休講や教室変更の連絡を手軽に表示できる機能を実装したいと考えました。
C-Allのアカウントを作成する際には、Nu-AppsGのメールアドレスを使用します。その為、利用者は日本大学工学部の関係者だけに限定されます。これにより、外部の人間からサービス内のコミュニティを防御し、犯罪に巻き込まれるなどの不利益を被る危険性を軽減します。また、悪質なユーザーを特定し、対処も可能です。
大学生活における人間関係は、友人であったり、サークル内のものであったり……と限定されがちで、たとえ同じクラスに振り分けられた人同士であっても、その関係性は希薄になりがちです。C-Allは学生間をリアルタイムにつなぐ架け橋となり、交流を促進し、大学生活をより良いものにします。
C-Allが繋ぐのは学生間だけではありません。教師-学生間でより簡単にコミュニケーションをとれるようにします。従来、学生が教師とコミュニケーションを取るためには、メールを使ったり、直接研究室に赴く……と言った煩雑な手段に頼らざるを得ませんでした。その為、教師と学生の関係も希薄であったように思われます。C-Allでは、教師と学生をつなぐ新たなツールとして、ユーザーの学習をサポートします。
C-Allを作る際にもう一つ目指したものは、SNSとポータルサイトの機能の融合でした。これを実現するために、C-Allでは予め登録しておいた時間割情報や、休講や教室変更等の情報、そして期末試験に関する情報を簡単に表示できる機能の実装を検討しています。必要な情報をすぐに取り出せることで、学生生活の効率化を図ります。
この他にも、別のアプローチからユーザビリティを向上させる機能を検討中です。お楽しみに!